
最近よく耳にするDXという言葉の意味を知っていますか?
DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉の定義は
「最新のデジタル技術を駆使した、デジタル化時代に対応するための企業変革」という意味合いで、ビジネス用語として使われています。ITが浸透した現代においてDXはとても重要な考え方です。
社会や人々の消費行動がめまぐるしく変化する中、企業はそれらの変化に応じて、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革することが求められています。
その中で不可欠だとされているのがデジタル化による組織やビジネスモデルの変革であるDXなのです。
DXを導入することのメリットとしては
①事業におけるコスト削減や生産性向上の実現
②ビジネスモデルそのものを変革することで企業の競争力を獲得
この様に市場で生き残ることの改革に直接的に繋がることがメリットです。
その実例として2つあげたいと思います。
皆さん一度はアマゾンを使って商品を購入したことがありますよね?
このアマゾンこそがDXの代表例と言えるでしょう。
アマゾンはECサイトの大手です。インターネット上にプラットフォームを構築し、商品をいつでも好きな時に好きな場所で注文できる新しいスタイルを生み出しました。
その結果店舗に出向く人は少なくなり人々の消費行動がガラッと変化しました。
また配車アプリのUber(ウーバー)を利用したことがありますか?
こちらもデジタル変革によって既存ビジネスに変革をもたらせた代表例です。
従来のタクシー会社は車と運転手を保有した上で「移動する」サービスを提供して対価を得ていました。それに対してUberは車も運転手も保有していません。しかし運転してお金を稼ぎたいドライバーと移動したい人とをマッチングして手数料を得るというビジネスの枠組みを壊し、新たなサービスの形を提供しています。
この様にデジタル変革により既存のビジネスモデルが崩れてきている今、企業が生き残るためには根本的な転換が求められDXを積極的に導入していく必要があります。
経済産業省によると、DXを導入しないままだと「IT人材不足」と「古い基幹システム」の影響で、2025年から2030年までの間に最大で12兆円の損失の可能性があるとされています。
また、これを「2025の崖」と呼んでいます。
DXの推進が進み成功すると2030年までに実質GDP130兆円の押し上げが実現される見込みです。これらの危機を避けるためにもDXの推進に注目が集まっています。
ビジネスモデルや消費者の購入導線が変化してる近年で、DXをニーズに合わせて実現していくことが、競争力を強化した上で時代の変化についていくことが可能になるでしょう。
さらには自社のビジネスモデル変革や働き方改革にもつながります。
DX推進を阻む課題なども理解していくことで、それぞれの会社で今後導入していくべき案件や方向性が見えると思われます。
時代の変化は激しいです。その時代を乗り越えるためにもDXの検討を本格的に行うことが大切になってきそうですね。