2019年度訪日旅客は大幅に増加し3100万人を突破しました。10年前と比べると4倍もの数値です。
今はコロナ禍で訪日旅客は少なくなっていますが、今度また訪日旅客を出迎える時のために私たちはインバウンド需要をどの様に取り込み経済の基盤を強化していく必要があるか考える必要があります。
訪日客のほとんどが訪れるであろう東京や大阪は大きく経済的メリットを得てることから今後地方圏においても同じような現象を期待するとともに地方創生の視点からも地方にインバウンド旅客を呼び込むことが大切な課題と考えます。
そして埋もれている地域の魅力の発掘や輝かせ方を考えましょう。
その為にはまず地域ごとの特性を訪日客に知ってもらうことが重要です。
ポイントとしては現状で成功を収めているスタイルを真似するのではなく、各地域だからこそアピールできる戦略を追求することです。
具体的には地域特有の資源を観光商品として売り出すことや、日常生活や伝統産業などを実際に体験してもらう機会を提供することです。
しかし売り出したり体験を行ってもらう為にはいくつか留意するポイントがあります。
世界には日本以外に195各国の国が存在します。それぞれの国はもちろん文化や生活のスタイルなどが異なっているわけですから、そのお国の特徴を把握した上で好みの訪問先、興味のあるであろう体験、お土産の種類を考え、相性のいい誘致対象へ働きを行う必要性があります。ターゲットをある程度絞ることも大切な要素の一つです。
また、どの様な人に来て欲しいのかという具体的なイメージを持つことによって取り組みも変わってきます。富裕層だとリゾート地や高級旅館などが必要になりますし、地域交流を求めて訪日する若者へはゲストハウスなどの提供も必要です。ターゲットの国籍、性別、年代を決めることがより効果的にインバウンド施策を行うことに繋がりそうです。
次に、どの様に訪日客を集めるかという点も留意しなければなりません。
素晴らしい工芸品やその地域でしか味わうことの出来ない美味しい食事があるにも関わらず、その地域に訪日客がこない理由、それはただ一つです。
「存在を知らないから」という理由です。
来てもらうために効果的な情報発信を行い認知を上げていくことが大切になります。
例えばウェブサイトを介した情報発信を行うのであれば、ただ単に多言語対応のサイトを作るだけではなく、ターゲットによっておすすめポイントを少しずつ変えて発信するということも必要となってきます。個人でプランニングをして旅行する若者などに対しては、Instagramやブログ、Youtubeなどを通じての発信が効果的と言えます。そして実際に足を運んでくれた人が実際にSNSを活用して広めてくることが認知の拡大につながるでしょう。
そしてに受け入れる側として必要になるポイントもいくつかあります。
・言語は喋れるのか、何かツールはあるのか?
・ベジタリアンやハラールといったその人の特性に合った食事はあるのか?
・現金以外で支払うことは可能なのか?
日本人の当たり前が世界共通ではないため、価値観を共有し合いながら、日本のホスピタリティを提供していく必要性があります。
この様に受け入れ体勢を強化していくことも訪日客の流入数を増やす傾向につながると思います。
地域インバウンドの強化は日本の新たな魅力を発見にも繋がり、
新たな雇用の創出、地域産業の活性化、など様々な効果が期待されます。
そして来たる2025年大阪・関西 万博の開催を控え、訪日外国人旅行者数は今後益々増加することが予想されています。
今から各地域ごと情報発信など今行えるインバウンド旅客へ向けた準備を行い
様々な地域がその土地の特性を最大限に活かし来たる日には賑わうことを期待します。