「推し活」は地域活性化のカギ!?
こんにちは!GAROOの事務の要、ぽん酢こと柏野です。
近年、「推し」「推し活」といった言葉をよく耳にするようになりました。「推し活」による経済効果は6000億円以上とも言われていますが、「推し活」はそれだけではなく、人々のメンタルヘルスにも良い効果をもたらすと言われています。
「推し」とは
「推し」とは、「ほかの人に薦めたいと思うほどに好感をもっている人や物」のことをいいます。「推し」という言葉は、1980年代頃からアイドルオタク界隈で発祥した俗語とされており、2000年代頃から、モーニング娘。オタクを中心に使われることが定着していきました。2010年代にAKB48の選抜総選挙が話題になったことから、2011年の新語・流行語大賞に「推しメン」という言葉がノミネートされ、その後、コロナ禍でのSNS利用時間の増加に伴い、「推し」や「推し活」の様子を共有するオタクが増加し、2021年の新語・流行語大賞に「推し活」という言葉がノミネートされると、広く一般的に使われるようになりました。
推し活総研の調べによると、15~69歳の22766名の男女において、10代~30代女性では3人に1人、男女全体でも約4人に1人は推し活をしているということがわかりました。
(引用:https://note.com/oshikatsusoken/n/n7817eab6fa43#a199faa5-a18d-4447-95c7-7fcf248b095f)
また、「推し」でなくとも、「好きなことがある」と答えた割合は、回答者全体の37.8%にも及び、その対象は様々で、一般的な「推し」のイメージであるアイドル、歌手、バンド、俳優以外にも、スポーツ選手やチーム、キャラクターや乗り物など、多岐にわたります。
「推し活」から得られたもの
かくいう私も、コロナ禍にK-POPアイドルにハマり、YouTubeを見たり、ライブやファンミーティングに通う「推し活」を始めて、もう3年が経ちます。
「推し活」を始めて、私自身には様々な変化がありました。
世代を超えて仲良くなれる
私は、普段は人見知りで、自身の担当の20代の美容師さんとも日常会話をしたことがなかったのですが、その美容師さんが日本の男性アイドルの推し活をしていることを知り、共通の話の種ができたので、「この前のライブグッズは結構並びましたか?」「そっちのファンの治安ってどんな感じですか?」など、会話が止まらなくなりました。また、ライブ会場やSNS上で同じ推しがいる同士で意気投合し、50代~60代のお友達もでき、幅広い年代の方と関わるようになりました。
自分磨きに繋がる
それまでの、育児中心で限られたコミュニティの中で過ごしてきた生活から一変し、外に出て人と会う機会が増え、「もしかしたら推しに認識してもらえるかもしれない!」とモチベーションも上がるので、ネイルサロンに行ってみたり、メイク方法を研究してみたりと、自然に自分磨きに繋がり、周囲から「なんだか若返ったね!」と褒められることが増えました。
行動範囲が広がる
もともとは車の運転が苦手だったのですが、ライブ後に電車で帰りたくないという思いから、会場まで車で行くことが増え、運転することに慣れていきました。また、会場が遠方の場合は一人で会場周辺に宿泊したり、一人で夜行バスに乗って東京に帰ってきたりなど、保守的だった自分からは想像もできないほど行動範囲が広くなりました。
「推し活」は地域活性化のカギ!?
ご当地アイドルやアニメキャラクターなどの推し活を、観光やふるさと納税につなげて、実際に経済効果を生んでいる地域もあります。
しかし私は、自身が経験した「推し活」の精神的効果、【世代を超えて仲良くなれる】【自分磨き】【行動範囲が広がる】を地域活性化に当てはめて考えてみたいと思います。
自分が推せる「人」「もの」「活動」をその地域で見つけて行動することで、それに共感してくれる様々な世代の人が集まります。弊社代表の運営する地域のバスケットボールチームでも、練習に参加するのが楽しみで、健康に気を付けながら元気に活動するご高齢の方も多くいらっしゃるそうです。また、普段から人と関わることが少なかった人も、活動を通して、外に出ていく機会も増えます。そして自分自身が変化していくことを実感することで、そこに喜びを見出し、活動が生きがいとなっていくのではないでしょうか。
そんなイキイキとした一人ひとりの活動が、地域活性化のカギになるのではないかと、経済効果だけにとどまらない「推し活」に無限の可能性を感じています。